【開催レポート⑤】広河原環境教育プログラムモニターツアーPart.2
2023年09月22日
前回の投稿に引き続き、9月14日(木)・15日(金)に実施した広河原環境教育プログラムモニターツアーの様子をご紹介します。
※本モニターツアーは、南アルプス国立公園・南アルプスユネスコエコパークの中心的な場所である「広河原」の環境教育利用促進に向け、広河原をフィールドとする環境教育プログラムを試行し、今後の受入に向けた課題の抽出と改善を図ることを目的として、南アルプス市役所から南アルプスゲートウェイが委託を受け、実施したものです。
今回は、南アルプス子どもの村中学校の学生さん20名にご参加いただきました。
<9月14日(木)>
◆◇高山植物の紹介・身近な自然に迫る危険を学ぼう!◇◆
1日目の夕食後は、高山植物の生態について学びました。厳しい自然環境の中、如何に植物たちが生き残るための工夫をしてきたか、知らないことばかりでとても興味深いお話でした。
また、環境問題や獣害問題について身近な例を教えてもらった後、環境問題について考えるグループディスカッションを行いました。身の回りでどのような環境問題が起こっているのか、それに対して自分たちは何ができるのか、4グループになって話し合い、その成果を発表しました。
短い時間でも、中学生たちが環境問題について深く考えてくれて、発表を聞いている大人たちも色々と気づかされることがありました。
最後に1日目の振り返りとして、中学生の皆さんから一言ずつ感想や意見をもらいました。1日を通じて、多くのことを感じ、学び取ってくれたようです。
<9月15日(金)>
◇◆朝の北岳鑑賞・登山客へご挨拶◆◇
翌朝6:00。朝食まではまだ時間があるので、希望者が集まって朝の散策に出かけました。
この日もお天気に恵まれ、北岳を綺麗に見ることができました!来年は北岳に登りたいという子も!ぜひ来年も遊びに来て欲しいですね。
湧水を飲んでみたり、登山へ向かう登山客に話しかけてみたりと、よい朝を過ごすことができました。
◆◇南アルプスの人と歴史@野呂川広河原インフォメーションセンター◇◆
朝食を終えて、2日目1つ目のプログラムです。
芦安ファンクラブのガイドさんより、南アルプスの歴史として、江戸時代の木こり「中村儀助」についてお話していただきました。
江戸時代の木こりが切り出した木材(全長14.65m以上)を、実物大で描いた絵を見て驚きの声が上がります。今回参加してくれた中学生の皆さんは、森林や建築をテーマに学習しているそうで、実際に伐採体験もしたことがあるので、どれくらいすごいことなのか、より実感できたように思います。
大正・昭和時代の歴史についても解説してもらいました。切り出した木材を下流へ運ぶ「鉄砲堰(てっぽうぜき)」や「シュラ」について、映像資料や芦安ファンクラブさん渾身の模型で解説。
鉄砲堰とは、木材を運搬するために丸太を組んで作られたダムで、水と木材を貯めて堰を切ることで、水の力で一気に木材を下流へ押し流す仕組みである。模型に実際に水を貯めて、堰を切り水と木材が流れる様子を観察しました。これが実物大で行われていたかと思うと、大変危険を伴う作業に、皆驚いていました。
次回、本モニターツアーについては最後の投稿です!
本ツアーの様子はテレビ山梨にて、9月15日(金)夕方のニュースで紹介されました!
▼下記よりアーカイブをご覧いただけます